轆轤首
ろくろくび


『画図百鬼夜行』陽 「飛頭蛮」
鳥山石燕
【江戸時代】

『北斎漫画』 「轆轤首」
葛飾北斎
【江戸時代】

『百怪図巻』 「ぬけくび」
佐脇嵩之
【江戸時代】

 首が長く伸びる、または首が身体から離れる妖怪。「飛頭蛮」とも書きます。
 江戸時代頃から多く現れるようになったようで、当時の轆轤首は「頭が体から離れて飛ぶタイプ」「頭と体が細い筋で繋がっているタイプ」「首が伸びるタイプ」の三種類があったそうです。現在では、首が伸びるものが一般的に知られています。
 「飛頭蛮」という表記はもともと中国のもので、ジャワ、ベトナム、広東、広西あたりにいたという種族の名です。この種族は、昼は普通の人間のように見えますが、夜になると首が体から離れて、耳を使って飛行し、虫やミミズや蟹などを食べ、朝になるとまた自分の体に戻るのだそうです。おそらく日本の轆轤首は、中国の飛頭蛮の親類なのでしょう。
 香川県では、首に輪状の痣がある女は轆轤首だと云われています。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪図巻』 京極夏彦 文、多田克己 編・解説 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『日本妖怪学大全』 小松和彦・編 (小学館)


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