雪女
ゆきおんな


『画図百鬼夜行』陽 「雪女」
鳥山石燕
【江戸時代】

『百怪図巻』 「ゆき女」
佐脇嵩之
【江戸時代】

 日本各地に伝わる、雪の降る夜などに現われる妖怪。
 宮城県や岩手県では、これに遭遇した人は精を抜かれると云われています。
 新潟県では、子供を誘拐して肝を抜いたり、人を凍死させたりすると伝えられています。
 茨城県では、出会った旅人に話しかける妖怪だと云われ、もし旅人がそれに応じず背を向けていると、雪女は旅人を谷に落としてしまいます。
 青森県では、赤子を抱くように頼む妖怪だとされていて、抱くことを断った人は死んでしまいます。しかし、頼まれるがままに抱いたとしても、赤子が巨大化するので、結局のところ抱いても抱かなくても無事では済みません。ある武士がこの雪女に遭遇しました。赤子を抱いてほしいと頼まれた武士は、抱くときに口に短刀をくわえて、赤子の頭の近くに刃を近づけておきました。すると赤子は、刃を怖れて巨大化できませんでした。武士が赤子を雪女に返すと、雪女は赤子を抱いてもらったお礼にと、宝物を武士に与えたそうです。

 

日本各地に伝わる雪女の類
名前 地域
シッケンケン 長野県
ミノッコ 青森県
雪姉サ(ユキアネサ) 新潟県
雪女ご(ユキオナゴ) 青森県、岩手県、福島県
雪女(ユキオンナ) 日本各地
雪オンバ(ユキオンバ) 長野県
雪女郎(ユキジョロウ) 新潟県、山形県
雪バショ(ユキバショ) 鹿児島県
雪バンバ(ユキバンバ) 宮崎県
雪婆(ユキンバ) 愛媛県

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪図巻』 京極夏彦 文、多田克己 編・解説 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『全国妖怪事典』 千葉幹夫 (小学館ライブラリー)


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