山猫
やまねこ

 東京都の八丈島、宮城県の網地島、島根県に伝わる怪異。
 八丈島に伝わる山猫は、太い胴、短い足、長い尾を持ち、昼であろうと夜であろうと人の家を覗いて歩き、食べ物や子供を運んでいったと云われています。頭から尾までが5尺(およそ1.5メートル)あるそうです。
 網地島では、山猫が歌をうたう、ひ弱そうな男性に化けた山猫が相撲をする、などの話が伝わっています。あるとき猟師が、田代島から網地島へ連れて行ってほしいと紳士に頼まれました。天気が悪かったのですが、たくさんのお金を渡されたので、猟師はその紳士を網地島まで連れて行ってあげました。ところが、後で渡された金を見てみると、みんな木の葉になっていました。これなども山猫の仕業なのだと云われています。
 島根県でも、山猫は相撲をしたり、歌をうたったりするとされています。木を伐採するような音をたてることもあるそうです。体重が一貫匁(およそ3.75キロ)を超えた猫が山猫になるのだと伝えられています。
 昭和15年ごろには、西郷町の避病院でロシアの軍人に化けた山猫が病人の足を引いたり、大きな足音をたてたりといった怪事があったそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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