山爺
やまじじ

 高知県などに伝わる妖怪。山父とも呼ばれます。
 『南路志続篇稿本二三』「怪談抄」によると、山爺は一本足で、身長は3、4尺。身体は鼠色をしていて、短い毛が生えています。目は2つありますが、片方だけ大きく光っていて、もう一方の目はとても小さく、まるで一つ目のように見えます。顎が強く、大根を食べるかのごとく、猿や猪を食べます。狼も山爺を怖がるので、猟師は動物の骨を山爺に与えて手懐けておき、山小屋の中にある動物の皮を、狼から守ったそうです。
 山爺の声は、木から葉を落とし、石を動かしてしまうほど大きいと云われています。昔話では猟師と山爺が、どちらが大きな声を出せるか勝負をします。猟師は山爺の耳元で鉄砲を撃って、その音を大声だと思い込ませたり、あるいは八幡菩薩の隠し玉と呼ばれる玉を使うことで山爺に勝利しています。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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