山あらし
やまあらし


『百鬼夜行絵巻』 「山あらし」
尾田淑
【江戸時代】

 尾田淑の『百鬼夜行絵巻』(1832)に描かれている妖怪。

 奈良県では、ヤマアラシは山で木を切る音を出す怪物として伝えられています。
 和歌山県では、牛がヤマアラシという獣を恐がると云われています。

 また、栃木県では「山のアラシ」という妖怪が伝えられています。
 昔、農民が木を取るために山に行くと、氷をかいている者を見つけました。農民が声をかけると、「俺は山のアラシだ。氷を破壊して里に降らすんだ」などと言いました。農民が「俺の畑には降らせないでくれ」とお願いすると、山のアラシは「畑の縁に印をつければ、そこには降らせない」と答えたので、農民は御幣を畑の縁に立てました。それ以来この地域では、畑の縁などに雪避けのために御幣を立てるようになったそうです。

 


参考文献
本妖怪図巻』 京極夏彦 文、多田克己 編・解説 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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