夜行さん
やぎょうさん

 徳島県や香川県に伝わる妖怪。
 徳島県の夜行さんについては、柳田國男の「妖怪名彙」(1939)に「ヤギョウサン 阿波の夜行様という鬼の話は民間伝承にも出て居る(三巻二号)。節分の晩に来る髭の生えた一つ目の鬼といい、今は嚇されるのは小児だけになったが、以前は節分・大晦日・庚申の夜の外に、夜行日という日があって夜行さんが、首の切れた馬に乗って道路を徘徊した。これに出逢うと投げられ又は蹴殺される。草鞋を頭に載せて地に伏して居ればよいといって居た(土の鈴一一号)。夜行日は拾芥抄に百鬼夜行日とあるのがそれであろう。正月は子の日、二月は午の日、三月は巳の日と、月によって日が定まって居た」 と記されています。
 また、徳島県の一部や香川県では、節分の日に現われる首のない馬のことを夜行さんと呼ぶそうです。

 


参考文献
本妖怪談義』 柳田國男 (修道社)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)

関連頁
もののけが湧く書庫
 └ 妖怪名彙 柳田國男 1938〜1939年


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