見越入道
みこしにゅうどう


『百怪図巻』 「見越入道」
佐脇嵩之
【江戸時代】

 日本各地に伝わる妖怪。
 見上げていくうちに背が伸びていくもの。見越の類。
 長崎県の壱岐島で云う見越入道は、頭上で笹の葉を揺する音を立てるそうです。これに遭ったときは、「見越入道見抜いたぞ」と言えば消えますが、もし何も言わずに通り過ぎてしまうと、竹が落ちてきて殺されます。
 静岡県では、差金で高さを測ろうとしたら姿を消したそうです。
 岡山県には、見越入道は便所に現われる妖怪であり、「尻をふこうか」などと言うと伝える地域もあります。また、大晦日の夜に3回「見越入道ほととぎす」と唱えると、見越入道が現われるとも伝えられています。

 見越入道の姿は作者不明の『化物づくし』や佐脇嵩之の『百怪図巻』(1737)といった江戸期の絵巻にも描かれ、黄表紙では妖怪の総大将として登場しています。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本妖怪図巻』 京極夏彦 文、多田克己 編・解説 (国書刊行会)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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