彭侯
ほうこう


『今昔百鬼拾遺』雲 「彭侯」
鳥山石燕
【江戸時代】

 中国の妖怪。
 1000年生きた木の精霊で、尾のない犬のような姿をしていますが、顔は人面だそうです。
 『捜神記』巻18には次のような話があります。昔、太守陸敬叔という人が大きな樟木を斬らせました。すると木の中から血が流れて、そこから犬のような形をした、人のような顔をしたものが出てきたので、敬叔は「これは彭侯である」と言いました。彭侯を煮て食べてみると、犬のような味がしたそうです。この「彭侯」という名前は、『白沢図』にもあるのだそうです。

 鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』(1781)にも描かれ、「千歳の木には精あり 状黒狗のごとし 尾なし 面人に似たり 又山彦とは別なり」 と記されています。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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