比々
ひひ


『今昔画図続百鬼』明 「比々」
鳥山石燕
【江戸時代】

 中国や日本各地の山に伝わる妖怪。
 『和漢三才図会』(1712)によると、中国の狒々は人間のような形で、体が毛で覆われています。巨大なものだと一丈ほどあり、人を見つけると長い唇で目が隠れるように笑います。人を捕まえたときも、笑ってから食べるそうです。
 日本では、年をとった猿や、巨大な猿の妖怪だと云われています。そして、日本の狒々もやはり人を襲って食べることがあるそうです。
 鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』(1779)にも描かれ、「ひひは山中にすむ獣にして猛獣をとりくらふ事鷹の小鳥をとるがごとしといへり」 と記されています。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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