返魂香
はんごんこう


『今昔百鬼拾遺』雲 「返魂香」
鳥山石燕
【江戸時代】

 死者の魂を呼び出すために、返魂樹からつくられたという霊香。
 返魂樹は葉と花が楓に似ていて、その香りは100里先まで届くと云われています。
 鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』(1781)には、返魂香を使って漢の武帝が夫人の魂を呼び出した場面が描かれ、「漢武帝李夫人を寵愛し給ひしに夫人みまがり給ひしかば思念してやまず方士に命じて返魂香をたかしむ 夫人のすがた髣髴として烟の中にあらはる 武帝ますますかなしみ詩をつくり給ふ 是耶非耶立而望之偏娜々何冉々其来遅」 と記されています。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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