寝肥
ねぶとり


『絵本百物語』一 「寝肥」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 『絵本百物語』(1841)に描かれている怪異。
 「寝惚堕」という女の病で、俗に「寝はばかり」と言い、寝坊を戒めた言葉なのだそうです。東北地方(奥州)に女がいて、菅薦が十布あるところを、自分は七布に寝て、男性を三布に寝かせました。男性は「みちのくの十布のすげごも七布にはきみをねかせてわれは三布ねん」と和歌を詠んだそうです。
 挿絵には「むかしみめうつらかなるおんなありしがねぶれる時はその身座敷中にふとりいびきのこゑ車のとどろくがごとし これなん世にねぶとりといふものにこそ」 と記されています。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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