刀自待火
とじまちゃーびー

 沖縄県に伝わる火の妖怪。

 金城朝永の「琉球妖怪変化種目」(1931)に「トジ・マチヤー・ビー 刀自(妻)待火。各地方にあるが、旧王都首里の西部、織名平のが有名。最初に一つの提灯大の火が現れ、他方から今一つの火玉が来て二つ合してゆらゆらと立ち上って消えたかと思うと、又現れる。これには一つのローマンスがある。 △首里兼城に美しい豆腐売りの人妻があった。ある男が横恋慕をして、その晩市からの帰りを待ち受け、偽って、お前の夫はお前の帰りがおそいので、失望して、兼城橋に身を投じて死んだと、云ったので女も夫の後を慕う積りで身投げをする。後で夫も妻の死を聞いて、同じ橋から身を投げる。二つの火玉は二人のマブイである」 と記されています。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『怪異の民俗学2 妖怪』 小松和彦・責任編集 (河出書房新社)

関連頁
もののけが湧く書庫
 └ 琉球妖怪変化種目―附民間説話及俗信― 金城朝永 1931年


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