ダキ

 佐賀県の加唐島に伝わる妖怪。
 あるとき、海岸で親子の漁師(父親と子供2人)が火を焚いていました。すると、そこに女が現われて、「魚をくれ」と要求。その女を不審に思った父親は、「船のオモテの中にある魚を持ってこい」と子供2人に指示しました。しかし魚は入っておらず、2人は「魚なんてない」と言いました。父親は「そんなはずはない」と言いながら子供2人といっしょに船に乗り、すぐに艫綱や錨綱などを切って沖へ逃げ出しました。女は「命を取れなかった」と悔しがっていました。
 それからは、加唐島に来た船は停泊する際には錨だけを下ろし、艫綱はとらなくなったそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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