白羽火
しろわのひ

 静岡県に伝わる、明治初年頃に現われた火の妖怪。
 昔、白羽というところに金持ちが住んでいました。あるとき、その金持ちは子守りを1人雇いましたが、その子守りが、井戸に主人の子供を誤って落としてしまいました。当然、主人は怒りました。子守の親も来て謝罪しましたが、主人は許してくれません。そのうちに子守りの親も怒りだし、子守りを井戸に落としました。そして子守りの親は、井戸に落ちた我が子に「性があらば7代祟れ」と言いました。
 その日の夜から、大きな火が現われるようになりました。火は分裂して家の周りを囲み、そのうちフワフワと上がって消えます。このようなことが毎晩起きたそうで、やがてその家の住人たちは皆死んでしまいました。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)


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