不知火
しらぬい


『今昔画図続百鬼』晦 「不知火」
鳥山石燕
【江戸時代】

 熊本県の八代海に伝わる火の妖怪。
 旧暦8月頃の新月の夜、風が弱いときに、遠い海の上に並びます。これは龍神が起こした火で、これが出るときは漁船を出さないようにしていたそうです。この火は水面近くでは見えませんが、山の上からだと見ることができるとも言われています。
 『肥前風土記』や『日本書紀』などには、熊襲征伐をするために景行天皇が西国へ行った際、不知火に遭遇したことが記されています。

 鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』(1779)にも不知火が描かれ、「筑紫の海にもゆる火ありて景行天皇の御船を迎しとかや されば歌にもしらぬひのつくしとつづけたり」 と記されています。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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