敷次郎
しきじろう

 岡山県の小泉鉛山や、愛媛県の別子銅山などに伝わる妖怪。
 古くから続く鉱山の坑内にいる妖怪だと言われていて、顔色は青く、歩行する際は音をたてます。言葉はまったく通じません。水を汲む音や、鉱石を発掘する音をたてることもあるそうです。
 敷次郎が現われるときは、両足の爪が剥がれるかのような感覚になり、背中から頭に恐怖が伝わっていき、肌に粟が生じると言われています。
 小泉鉛山での目撃談によれば、敷次郎は食べ物を要求し、その要求を断ると噛み付くのだそうです。敷次郎に噛まれてできた傷は、普通の薬を塗っても回復しないので、仏前に使う打敷きの片や、袈裟の片を焼いて灰にしたものを油で練って付けるそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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