芝右衛門狸
しばえもんたぬき


『絵本百物語』三 「芝右衛門狸」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 兵庫県の淡路島に伝わる
 天保年間(1830〜1844年)のこと。勢見山(徳島県)にある観音寺で芝居興行が行われていました。芝右衛門狸は、武士に化けてその芝居を見物していたところを、一座の犬に噛み殺されてしまいました。
 この狸は金長狸と六右衛門狸の合戦へ参戦しに行く途中だったのではないか、と噂されたそうです。

 『絵本百物語』(1841)に芝右衛門狸が描かれ、挿絵には「淡路国に芝右衛門といへる古狸あり 竹田出雲芝居興行せし折から見物に来りて犬に食はれ死たり 然れ共廿三日が間は姿をあらはさざりしとなり」 と記されています。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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