殺生石
せっしょうせき


『今昔百鬼拾遺』霧 「殺生石」
鳥山石燕
【江戸時代】

 九尾の狐が岩と化したもの。
 栃木県の那須原にある殺生石が有名です。

 那須原で退治された九尾の狐は、岩になって、近づいてきた動物や人を毒気によって殺すようになりました。
 あるとき、殺生石の話を聞いた源翁和尚というお坊さんが、お経で狐の霊を成仏させることに成功しました。すると殺生石は無数に砕けて、そのうちのひとつが那須原に残り、その他の石は日本各地に飛んでいきました。
 そんな飛んでいった殺生石だとされる岩が、福島県、岡山県、愛知県、山口県、大分県などに残されています。

 鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』(1781)にも殺生石が描かれ、「殺生石は下野国那須野にあり 老狐の化する所にして鳥獣これに触れば皆死す 応永二年乙亥正月十一日源翁和尚これを打破すといふ」 と記されています。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『栃木の昔ばなし』 有吉弘行 画、河野伸枝 話 (タカチホ)

関連頁
もののけに出会える場所
 ├ 那須の殺生石 (栃木県)
 └ 真如堂の鎌倉地蔵 (京都府)


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