旧鼠
きゅうそ


『絵本百物語』二 「旧鼠」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 『絵本百物語』(1841)に描かれている鼠の妖怪。
 文明年間(1469〜1479年)のこと。那曾の和太郎という郷士の家では、古くから厩の上に鼠が住んでいましたが、害もないのでそのままにしていました。また、その鼠は夜になると母屋に来て猫と遊んでいましたが、猫もこの鼠と争ったりはしませんでした。あるとき、猫は子供を5匹産んだあと、毒を食べて死んでしまいました。すると鼠は夜な夜な出てきて、親猫の代わりに、子猫に乳を与えて育てました。その後、鼠の行方は分からなくなってしまったそうです。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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