くだん


『大豊作を志らす件と云獣なり』
【江戸時代】

天保7年の瓦版。倉橋山の山中に件が現われたことを報じています。

 中国地方、四国地方、九州地方などに伝わる牛の妖怪。
 体が牛で顔が人という姿の獣だとされ、牛小屋でこれが生まれると、疫病や災害などの予言をして、すぐに死んでしまいます。そして、その予言は必ず当たるのだと云われています。
 社会に異変があったり、不安が高まるときに多く現われる傾向があるそうです。

 天保7年(1836年)の瓦版によると、その年の12月に丹波の国倉橋山の山中に件が出たそうで、また、宝永2年12月にも件が現れ、その翌年から豊作が続いたことも記されています。
 瓦版には件の姿が描かれています。その絵を貼っておけば、家内繁昌し、疫病を受けず、一切の禍を免れて大豊年となるのだそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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