狐者異
こわい


『絵本百物語』一 「狐者異」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 『絵本百物語』(1841)に描かれている妖怪。
 狐者異は高慢強情の一名で、いわゆる無分別者であり、生きているときには法に関わらず、人を恐れず、人のものを取り食らい、死ぬと妄念執着の思いを引いて無量の形を顕わし、仏法世法を妨げをなす。よって経典にも狐に比えて疑心に譬える。ただ恐るべきは自己の悪念である。この貧着を捨て去らない時は、仏であっても嫌い恐れるとある。恐ろしいことを「こわい」と言うのはこれから出た言葉である……と解説されています。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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