キムナイヌ

 アイヌ民族に伝わる禿頭の妖怪。
 山の中で荷物を運んでいるときに、「守り神さんたち、手伝っておくれ」と言うと、キムナイヌが現れて荷物を運んでくれます。しかし、このときに禿頭のことをうっかり喋ってしまうと、突然木が倒れたり雨が降り出したりするそうです。
 山で大きな木が急に倒れてくるのはキムナイヌの仕業とされていますが、「山の小父さん、お前さんの上に木が倒れていくよ」と言えば逃げ去ります。また、人間を襲うこともあるようですが、人の血を嫌うそうです。
 キムナイヌは煙草好きで、山の中で煙草を吸っていると現れます。そんなときは煙草を少し摘まんで「山の神さんにあげます」と言えば、危害を加えられることはありません。
 オケン、キムンアイヌ、キムンクッ、キモカイック、ロンコロオヤシなどの名前でも呼ばれるそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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