帷子辻
かたびらがつじ


『絵本百物語』三 「帷子辻」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 『絵本百物語』(1841)に描かれている怪異。
 壇林皇后は世に類いなき美人で、多くの者が心を動かされました。彼女は死に際に「亡骸を辻に捨てるべし。この身を化野の露に晒して鳥辺野の露と消えたい。四十九日間の変貌を、恋に迷う輩に示して世の無常を感じさせよう。その時に成仏の便りとなるだろう」と遺言を遺しました。
 『絵本百物語』には「壇林皇后の御尊骸を捨し故にや今も折ふしごとに女の死がい見へて犬鳥などのくらふさまの見ゆるとぞいぶかしき事になん」 と記されています。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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