髪切り
かみきり


『百怪図巻』 「かみきり」
佐脇嵩之
【江戸時代】

『髪切の奇談』
歌川芳藤
【江戸時代】

 本人の気がつかない間に髪の毛が切れてしまう怪異。黒髪切りとも呼ばれています。
 や、髪切り虫と呼ばれる虫による悪戯ではないかと云われていました。

 『化物づくし』や、佐脇嵩之の『百怪図巻』(1737)などには、手が鋏になっている鳥のような姿のものが「かみきり」として描かれていますが、これと同じ妖怪が尾田淑の『百鬼夜行絵巻』(1832)では、なぜか天狗裸子てんぐのはだかごと名付けられています。
 歌川芳藤が描いた『髪切の奇談』(1868)には、全身が真っ黒な髪切りが人の髪を噛もうとしている場面が描かれています。

 


参考文献
本妖怪図巻』 京極夏彦 文、多田克己 編・解説 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『「大水木しげる展」図録』 (朝日新聞社)


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