瓶長
かめおさ


『画図百器徒然袋』下 「瓶長」
鳥山石燕
【江戸時代】

 鳥山石燕の『画図百器徒然袋』(1784)に描かれている瓶の妖怪。
 「わざわひは吉事のふくするところと言へば酌どもつきず飲めどもかはらぬめでたきことをかねて知らする瓶長にやと夢のうちにおもひぬ」 と記されています。
 瓶長のモデルは石燕の弟子だった恋川春町である、という説があります。春町は絵師として「亀長」という雅号を使っており、 また、石燕の描いた瓶長の絵が飲みすぎて吐いている酔っ払いのように見えることについて、春町が狂歌師として「酒上不埒」という雅号を使っていたこととの関連が指摘されているのです。瓶長は、恋川春町の二つの雅号をもとに石燕が創作した妖怪なのかもしれません。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『江戸の妖怪革命』 香川雅信 (河出書房新社)


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