五徳猫
ごとくねこ


『画図百器徒然袋』下 「五徳猫」
鳥山石燕
【江戸時代】

 鳥山石燕の『画図百器徒然袋』(1784)に描かれている猫の妖怪。
 「七とくの舞をふたつわすれて五徳の官者と言ひしためしもあればこの猫もいかなることをか忘れけんと夢の中におもひぬ」 と記されています。
 『平家物語』の作者である信濃前司行長が、「七徳の舞」のうちの2つを忘れてしまったために「五徳の冠者」と呼ばれるようになり、嫌気がさして隠居したという話が『徒然袋』第226段にあります。石燕はこの逸話と、薬缶をかけたりする"五徳"を基にして五徳猫を描いたようです。

 


参考文献
本鳥山石燕 画図百鬼夜行』 高田衛 監修、稲田篤信 田中直日 編 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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