大鐘婆の火
おおがねばばのひ

 静岡県に伝わる火の妖怪。
 昔、大鐘という大富豪がいましたが、家族がみんな死んでいき、最後に残った老婆も相続人が決まらずに死んでしまいました。それからというもの、五月雨が降る夜になると、提灯くらいの大きさの青い火となった老婆の霊が田や畑の上を飛行し、「これも家の畑だ」「これも家の田だ」などと言いながら、宝珠寺の墓へ消えるようになりました。
 この火は「大鐘さん遠い遠い」と言うと近づいてきて、「大鐘さん近い近い」と言うと離れていくそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)


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