鬼熊
おにくま


『絵本百物語』四「鬼熊」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 『絵本百物語』(1841)に描かれている熊の妖怪。
 木曾(長野県)では年をとった熊のことを「おにくま」といい、夜更けに民間に現われて牛馬を引き出して食べたそうです。力が強く、鬼熊に獲られた猿などは、掌で押されるだけですぐに死んでしまいます。
 鬼熊を穴から捕りだすことを「おぞく」といいます。その方法は、まず木を井桁のように組んで藤蔓で穴の口をふさぎます。そこに種々の木を入れれば、鬼熊はそれを穴の奥に詰めていくので、やがて居場所がなくなり、入り口のほうへ出てきます。そこを槍で突き、鉄砲で撃つのです。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


もののけが集うホームページ

inserted by FC2 system