送り狼
おくりおおかみ


『狂歌百物語』 「送狼」
竜斎閑人正澄
【江戸時代】

 神奈川県、岐阜県、京都府、高知県、静岡県、長野県、奈良県、兵庫県、和歌山県などに伝わる狼の妖怪。
 夜の山道を歩いていると、送り狼が後ろからついてきて、家に着くまで他の狼などから守ってくれます。しかし、いつでも人の味方をしてくれるわけではありません。人が途中で転んで倒れると、送り狼はその人に襲いかかるのです。もし転んでしまったときは、何か話しかけたり、あるいは煙草を吸ったりしていれば襲われずに済むと云われています。
 家まで無事に帰ることができたら、小豆飯や塩、片方の草鞋を与えれば去っていくそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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