於菊虫
おきくむし


『絵本百物語』四 「於菊虫」
桃山人・文、竹原春泉・画
【江戸時代】

 皿屋敷のお菊が放り込まれた井戸から発生したという、怪しい虫。
 1795(寛政七)年、姫路城二ノ丸のお菊井戸の辺りから、後ろ手に縛られて吊るされた女のような形の虫が大量に現われたそうで、城下では、年忌ごとにお菊の怨霊が出るのだと恐れられました。
 於菊虫が出たとされる伝承は滋賀県や大阪府にも残っているそうです。

 『絵本百物語』(1841)にある於菊虫の挿絵には「皿屋敷のことは犬うつ童だも知れればここにいはず」 とだけ記されています。

 


参考文献
本竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』 多田克己 編、京極夏彦 ほか文 (国書刊行会)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)


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