一反木綿
いったんもめん

 鹿児島県に伝わる妖怪。イッタンモンメン、イッタンモンメとも呼ばれます。
 柳田國男の「妖怪名彙」(1938)に「イッタンモメン 一反木綿という名の怪物。そういう形のものが現われてひらひらとして夜間人を襲うと、大隈高山地方ではいう」 と記されています。野村伝四の『大隈肝属郡方言集』にも記載があるそうです。
 権理山の牟礼神社の辺りから飛んでくるとも伝えられています。

 『大隈高山のふしぎ草紙』には次のような話があります。
 ある日の夕方、池之園の人が野良に忘れ物をしてしまい、2人の子供に取りに行かせました。2人は一反木綿が出るかもしれないと怖がりましたが、勇気を出して野道を走っていきました。しかし、忘れ物を見つけた2人は、帰る途中の杉山の辺りで、白い物が杉の梢からヒラヒラ飛んでくるのを目撃し、泣きながら逃げ帰ったそうです。

 


参考文献
本妖怪談義』 柳田國男 (修道社)
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『月刊「ムー」2005年4月号』 (学研)

関連頁
もののけが湧く書庫
 └ 妖怪名彙 柳田國男 1938〜1939年


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