足洗い屋敷
あしあらいやしき


「本所七不思議之内 足洗邸」
歌川国輝
【明治時代】

 本所七不思議のひとつ。
 夜になると天井から大きな汚れた足が現われるという、奇妙な旗本屋敷がありました。足は綺麗に洗うと消えますが、疎かに扱うと暴れ出します。
 昔、小宮山左膳という人が、若い衆に殺されそうになっているを助けました。その日の夜、左膳の枕元に、人間に化けた狸が現われて礼を言い、「下働きの女が貴方の命を狙っている」と伝えて消えました。女は男と協力して小宮山家を乗っ取ろうと企んでおり、左膳は狸の忠告が功を奏することなく男に殺されてしまいましたが、後に左膳の息子が狸とともに父の仇を討ちました。それ以来、屋敷に悪いことが起こりそうなときには、狸が天井から大きな人の足を出して「足を洗え」と叫び、知らせるようになったのだそうです。

 


参考文献
本妖怪事典』 村上健司 (毎日新聞社)
本日本妖怪大事典』 水木しげる 画、村上健司 編著 (角川書店)
本 『津々浦々「お化け」生息マップ』 宮本幸枝-著、村上健司-監修 (技術評論社)


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